ドとレとミだけでヒットソングのサビは作れる
私が好きな曲の一つに福山雅治の「それがすべてさ」があります。
2003年に発表されたこの曲は本人出演のポカリスエットのCMに起用され、
シングルCDはオリコンチャート5週連続1位を記録する大ヒットとなりました。
さて、この曲のサビを移動ドで書くと以下のとおり。
(d=「ド」、r=「レ」、m=「ミ」)
さあ始めよう もう止まらない
m-m-m rd-d- r-r-r-m- rd-m-
もっとドキドキ ずっと君と
m-m-d rd-d-drd m-r-d-
見事に「ド」「レ」「ミ」しか出てきません。
ピアノの鍵盤に右手の親指と人差し指と中指を置いて適当にうにゃうにゃ動かせば簡単に弾けちゃいます。
2003年より前の人々がこのメロディを思いつくことができなかったということが不思議でなりません。
ちなみにコード進行はA→D→E→A、すなわちⅠ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰという典型的なスリーコード。
こんな単純なサビですが、耳に馴染みやすい歌詞、爽やかなアレンジ、そして何より福山雅治の甘い歌声によって多くの人の心を惹きつけ、大ヒットに至ったのではないかと思います。
もちろんサビだけではなくイントロのギターとか途中のラップとか転調後の盛り上がりとか全体を通して色々聞き所のある楽曲なのですが、
それよりもサビがドレミだけで成り立ってるという事実が自分にとって大きな衝撃で、
今でも「ヒットする曲のメロディとは?」みたいなことを考える時につい思い出してしまう曲です。