えつの音楽ブログ

ちまたに溢れる音楽を、移動ドとかコードとかの角度から見てみるブログです。

小松未歩「謎」の転調の謎

 

小松未歩さんの「謎」という曲をご存知でしょうか?

ご存知の方はぜひサビのフレーズを一緒に口ずさんでみましょう!1,2,3,ハイッ

 

♪この世であなたの愛を~

 

 ・・・さて、あなたはいま上のフレーズ、何調で歌いましたか?

曲紹介

この曲はアニメ「名探偵コナン」のオープニングテーマとして1997年度に使用されました。

この頃は月曜夜7時半から放送されており、ほぼ1年間通してお茶の間に流れ続けたため、当時子供だった人たちには印象が強いのではないでしょうか。

(かく言う私もドンピシャ世代です。)

www.youtube.com

この楽曲、タイトルもさることながら、随所で入れられている転調も謎要素の一つです。

今回はそんな「謎」の転調を分析してみたいと思います。

 

転調の概要

TV放映版(上の動画)をもとに解説していきます。

nazo_code

「謎」各パートごとの調

まずイントロは嬰ト短調(G♯マイナースケール)です。

 

そこから歌い出しとなる頭サビでニ長調(Dメジャースケール)に転調します。

なので最初の質問「何調で歌いましたか?」に対して「ニ長調!」と答えた方は

出だしのサビを歌っていらっしゃったということになります。

 

その後1番のAメロ・Bメロとニ長調のままで進んでいくのですが、

サビに入るところでいきなり変ホ長調(E♭メジャースケール)に転調します。

つまり、最初の質問で「変ホ長調!」と答えた方は

1番のサビを歌っていらっしゃったということになります。

あなたはどちらでしたでしょうか?

どんな風に転調してる?

ここからは転調部分を少し細かく見ていきましょう。

(けっこうガバガバな分析なのでご容赦ください…)

イントロから頭サビの転調(嬰ト短調ニ長調

イントロのコード進行はこんな感じです。

G♯m→F♯→E→F♯

続いて頭サビのコード進行はこのようになります。

Bm→A→D→…

つまり、転調の瞬間はF#→Bmという変化になっています。

gis-moll_to_d-dur

イントロから頭サビへの転調

 ダイアトニックコードで考えるとF#は嬰ト短調における♭Ⅶでサブドミナント、つまりやや不安定=解決に向かいたいコードとなります。

次のBmはニ長調におけるⅥmでトニック、つまり安定したコードとなります。

よって、この転調によって緊迫したイントロ部分からバーン!とサビに突入するインパクが与えられているのではないかと思います。

 

ちなみに、嬰ト短調から見ると、ニ長調平行調同主調平行調という関係にあたります。

言葉にするとややこしいですが、はとこみたいな関係と言えるかな?と思います。

Bメロからサビの転調(ニ長調変ホ長調

Bメロの最後のコード進行は次のとおりです。

G→E→Asus4→A

そしてサビのコード進行は

Cm→A#→D#→…

となります。

よって転調の瞬間はA→Cmという変化です。

d-dur_to_es-dur

Bメロからサビへの転調

これ、もし転調していなかったら

G→E→Asus4→A→Bm→A→D→…

となり、頭サビと全く同じコードになるはずでした。

そこをあえて半音上げることにより、サビの盛り上がり度がより一層高まる効果があるのではないかと思います。

最高音の♪傷む心が~の部分なんかは半音上がることでより悲痛さが増した感じになっている気がします。小松未歩さんの声域的にもMaxに近い場所なのではないでしょうか。

まとめ

ということで、「謎」の転調の謎を解いてみようと試みました。

結論としてはコナンのOPらしい緊張感と盛り上がりをより効果的にする役割があるのではないか、と思いました。

いろいろ間違いあるかもしれないので、気づいたらコメントでご指摘いただけるとありがたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考ページ

謎 (曲) - Wikipedia

謎 / 小松未歩 ギターコード/ウクレレコード/ピアノコード - U-フレット

コードの機能|トニック、ドミナント、サブドミナント - 8monji-guitar.com