えつの音楽ブログ

ちまたに溢れる音楽を、移動ドとかコードとかの角度から見てみるブログです。

ドとレだけでヒットソングのメロディは作れる

前回の記事では、サビのメロディが「ド」「レ」「ミ」だけでできている曲を紹介しました。 

 

etsu.hateblo.jp

 

これより少ない構成音でできているメロディは果たしてあるのでしょうか・・・?

 

あるんです。

 

trfが1993年に発表した「EZ DO DANCE」がそれ。


TRF / EZ DO DANCE - YouTube

 

さっそくサビの歌詞とメロディを見てみましょう。(調はイ長調

I've got feeling 突きぬけてく 街が目醒ますころ

ラドラドレ ラドラドレミ ラドラドラドレーミミー


朝焼けにくちづけてる 波も抱きしめてる

ラドラドレ ラドラドレミ ラドラドラドレードドー

 

Ez Do Dance Ez Do Dance 踊る君を見てる
ドドレレ レレドド ドドレレドレレードドー


Ez Do Dance Ez Do Dance 君だけを見ている

ドドレレ レレドド ドドレレドレレードドー

前半だけ見ても「ラ」「ド」「レ」「ミ」しか使われていないので十分構成音は少なめなのですが、 

驚きは後半部。「ド」と「レ」しか出てきません。

ピアノなら人差し指だけでもちょちょいと弾けちゃいますね!

 

(この曲のサビ後半が2音だけからできてる、という事実はがじらんむ(@naminodarie)さんのツイートを見て気付いたのですが、元ツイートがちょっと見つからないのでここでは紹介しません。)

 

さらに言うと、Bメロ前半も2音だけでできてます。(調はイ短調

誘う夢 語り合って

ラララソラ ソラララソラ


傷なめ合ってる 堕天使

ラソラソラソラソ ソソララ

ご覧のとおり「ソ」と「ラ」だけ。

 

オリコン最高位は15位だったものの、ロングヒットとなり累計約79万枚を売り上げたこの曲。

この曲以降trfはシングルで5作連続ミリオンを記録し、小室ブームが幕を開けるとともに小室サウンドが日本中を席巻することとなります。

 

小室サウンドの話題となると、コード進行の一種でいわゆる小室進行(Ⅵ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)がよく取り沙汰されますが、

意外性とキャッチーさを兼ね備えたメロディラインもまた流行の一因なのかもしれません。

 

ちなみに、EZ DO DANCEのサビは小室進行ではなくⅣ→Ⅴ→Ⅴ→Ⅵというコード進行です。

 

見た目がシンメトリックっぽくてきれいですね(?)